メルヘン街道は、長野県の茅野市と佐久穂町を結ぶ国道299号の愛称で、その最高地点が国道として日本で2番目に高い標高2,127mの麦草峠です。八ヶ岳連峰の北部を横断するルートは、白樺とシラビソの森を縫う連続ヘアピンの登りから、空に近づくような峠越え、苔の森・白駒池の散策まで、高原ワインディングの醍醐味がぎっしり。夏でも空気がひんやりと薄く感じられる非日常の高地走行が味わえる、信州・八ヶ岳エリアの看板ルートです。
このルートのポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 距離 | 茅野〜麦草峠〜佐久穂のメルヘン街道で約40km |
| 所要時間 | 走行のみ約1.5時間/白駒池散策込みで半日 |
| 難易度 | 上級(連続ヘアピン。標高2,127mの高地で天候急変あり) |
| ベストシーズン | 夏(避暑)、9月下旬〜10月中旬の紅葉 |
| 通行 | 例年11月中旬〜4月中旬は冬季通行止め(年により変動、開通時期は要最新確認) |
モデルコース(半日)
中央道 諏訪南IC → 茅野市街 → 国道299号(メルヘン街道)へ → 蓼科高原 → 日向木場展望台 → 麦草峠(標高2,127m) → 白駒池(駐車場から徒歩約15分)→ 八千穂高原の白樺林 → 佐久穂町側へ下山 → 中部横断道 八千穂高原IC。
茅野側はほぼ全線がタイトなコーナーの連続で、登るほどに白樺とシラビソの林が深くなっていきます。峠の前後は道幅が狭めの区間もあるためペース配分は慎重に。ガソリンスタンドは峠区間にはないので、茅野または佐久穂の市街地で給油してから登りましょう。
見どころ
麦草峠
標高2,127m、国道では渋峠(国道292号)に次ぐ2番目の高さの峠。空気が薄く感じるほどの高地で、峠周辺には高山植物の草原が広がります。山小屋・麦草ヒュッテで高原の空気の中ひと休みできます。
白駒池
標高約2,100m、原生林に囲まれた神秘的な池。周囲には485種類ともいわれる苔が広がる「苔の森」があり、ジブリ作品を思わせる幻想的な雰囲気です。9月下旬〜10月上旬の紅葉は湖面が真紅に染まる名景で、池畔の散策路が整備されています。
日向木場展望台
茅野側の登りにある展望スポット。南アルプスから中央アルプス、御嶽山までを見渡せる開放的なビューポイントで、登坂途中の休憩に最適です。
八千穂高原
佐久穂町側に広がる白樺林の美しいエリア。日本一の白樺群生地とも称され、新緑・紅葉ともに見ごたえがあります。
グルメ・立ち寄り
- 麦草ヒュッテ:峠の山小屋で軽食・休憩
- 白駒池駐車場の売店:散策前後のひと休みに
- 信州そば・高原野菜:茅野・佐久穂の郷土の味
- 八ヶ岳の乳製品:山麓の牧場のソフトクリームが人気
ベストシーズンと服装
避暑の夏と紅葉の秋がハイライトです。標高2,000m超では真夏でも気温が15〜20℃程度までしか上がらない日があり、朝晩はさらに冷え込みます。メッシュジャケットだけでは寒いことが多いため、防風インナーやウインドブレーカーを必ず携行を。高地は天候の急変も多く、雨具も必携です。
走行時の注意点
- 冬季(例年11月中旬〜4月中旬)は麦草峠前後が通行止め。開通時期は年により変わるため必ず最新情報を確認する
- 連続ヘアピンが続く上級者向けルート。下りはエンジンブレーキを活用し、オーバースピードに注意
- 紅葉シーズンの白駒池駐車場周辺は混雑・順番待ちが発生しやすい。早朝着がおすすめ
- 鹿など野生動物の飛び出しが多いエリア。特に朝夕は速度を控えめに
- 高地のため天候が急変しやすい。防寒・雨具は必携
周辺ルートとの組み合わせ
茅野側からはビーナスライン(ビーナスライン〜霧ヶ峰)や蓼科の高原ルートへ、佐久穂側からは清里・八ヶ岳南麓(清里高原・萌木の村〜まきば公園)方面へとつながります。八ヶ岳をぐるりと巡る、信州の高原ワインディング周遊が楽しめます。