奥出雲おろちループは、島根県奥出雲町の国道314号にある、二重のループ橋を組み合わせた日本最大級のループ道路です。県境の三井野原と麓の三成側を結ぶ急峻な区間で、11の橋と3つのトンネルを連ねて高低差約105mを一気に駆け上がる構造は、上空から見ると二つの円が重なる独特の造形を描きます。ヤマタノオロチ伝説にちなんで名付けられたこの道は、鬼の舌震の渓谷やたたら製鉄の里とあわせて、中国山地の懐を走るワインディングとして多くのライダーを惹きつけています。
このルートのポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 距離 | 奥出雲町中心部〜三井野原の峠越えで約20km |
| 所要時間 | 走行のみ約40分/観光込みで半日 |
| 難易度 | 中級(連続するループとカーブ。路面状況に注意) |
| ベストシーズン | 4〜5月(新緑)/10月下旬〜11月(紅葉) |
| 通行 | 国道314号は二輪通行可・通年(冬季は積雪・凍結に注意) |
モデルコース(半日)
松江道・三刀屋木次IC → 国道314号(南下)→ 鬼の舌震 → 道の駅 奥出雲おろちループ → おろちループを走破 → 三井野大橋 → 三井野原 → 広島県庄原方面へ。
北から南下するとループを見上げながら登っていく構成になり、赤い三井野大橋との重なりを楽しめます。道の駅がループの中間地点にあり、展望台からループ橋の全景を一望できます。連続するカーブが続くため、無理のないペースで走り抜けましょう。
見どころ
おろちループ
二重ループを主体に橋とトンネルを連ねた、全長約2,360mの道路。標高差を短い距離で稼ぐためのループ構造が二段に重なり、走っていると自分がどの高さにいるのか分からなくなるほどのスケールです。道の駅の展望台からその全容を見渡せます。
三井野大橋
ループのすぐ脇に架かる、鮮やかな赤色のアーチ橋。緑の山肌とループ橋、そして赤い橋が織りなす構図は、奥出雲おろちループを象徴する一枚として親しまれています。
鬼の舌震
斐伊川の支流が刻んだ渓谷で、巨岩や奇岩の間を清流が流れる景勝地。国の名勝・天然記念物に指定され、遊歩道と吊り橋が整備されています。新緑と紅葉の時期がとくに美しいスポットです。
グルメ・立ち寄り
- 奥出雲そば:割子そばで知られる、そばの名産地の味
- 仁多米:棚田で育まれるブランド米。おにぎりや定食で味わえる
- 奥出雲和牛:たたら製鉄を支えた牛の系譜をひく銘柄牛
- 奥出雲たたらと刀剣館:日本刀の原料・玉鋼を生んだたたら製鉄の歴史を学べる施設
ベストシーズンと服装
新緑が鮮やかな4〜5月と、紅葉が山を染める10月下旬〜11月がベストシーズンです。標高が高く山あいのため、平地より気温が低く朝晩は冷え込みます。春秋は防風インナーを備え、山の天気の変わりやすさに備えてレインウェアも携行しておくと安心です。冬季は積雪・路面凍結の恐れがあり、装備と情報の確認が欠かせません。
走行時の注意点
- ループとカーブが連続する。オーバーペースを避け、対向車にも注意する
- 山間部のため、落ち葉・湧き水・苔などで路面が滑りやすい区間がある
- 冬季は積雪・凍結の可能性が高い。最新の道路情報を確認する
- 給油拠点が限られる。奥出雲町や庄原などの市街で早めに給油する
周辺ルートとの組み合わせ
奥出雲から北上すれば、日本海に沈む夕日で知られる出雲日御碕(出雲日御碕)へと展開できます。世界遺産の石見銀山(石見銀山)とあわせれば、たたら製鉄・銀山という中国山地の歴史をたどりながら、山と海を巡る島根周遊ツーリングが組み立てられます。