しらびそ高原は、南アルプスの山懐、標高約1,900mに開けた長野県飯田市遠山郷の秘境の高原です。目の前には聖岳や兎岳といった3,000m級の峰々が屏風のように連なり、遮るもののない稜線の眺めは「天空の高原」と呼ぶにふさわしい迫力があります。隕石の衝突跡とされる御池山クレーターや、急斜面に家々が張りつく天空の集落・下栗の里が道中に点在し、狭く険しい山岳路をたどってこそ辿り着ける、通好みの絶景ツーリングルートです。
このルートのポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 距離 | 飯田市街〜しらびそ高原で片道約40km |
| 所要時間 | 片道約1.5〜2時間(狭隘路のため時間に余裕を) |
| 難易度 | 上級(狭隘・急勾配の山岳路。落石・通行止めに注意) |
| ベストシーズン | 6〜10月(新緑〜紅葉。冬季は閉鎖される) |
| 通行 | 二輪通行可。ただし冬季閉鎖・通行止めが変動するため最新情報を要確認 |
モデルコース(1日)
中央道・飯田IC → 国道152号(南下)→ 下栗の里 → 御池山林道 → 御池山クレーター → しらびそ高原 → 地蔵峠 → 往路を戻る。
飯田ICから国道152号で遠山郷へ入り、下栗の里に立ち寄ってから林道を登ってしらびそ高原を目指すのが定番です。道幅の狭い区間や急カーブが連続するため、下りのブレーキと対向車に細心の注意を払いましょう。ルート上に給油できる場所はほとんどないため、飯田市街で必ず満タンにしておくことが重要です。
見どころ
しらびそ高原
南アルプスの主稜線を間近に望む高原。聖岳・兎岳・光岳などの峰々が一直線に並ぶ眺めは圧巻で、空気の澄んだ日には北アルプスや中央アルプスまで見渡せます。光害の少なさから星空観賞の名所としても知られます。
御池山クレーター
約2〜3万年前に隕石が衝突してできたとされる、日本で初めて確認された隕石クレーター地形。稜線を走る林道沿いに解説板が設けられ、クレーターの一部を見晴らせます。
下栗の里
標高800〜1,000mの急斜面に家屋と畑が張りつく集落で、「日本のチロル」とも称されます。ビューポイントからは、山肌にへばりつくように広がる集落と遠山郷の谷を一望でき、その独特の景観が多くの人を惹きつけています。
グルメ・立ち寄り
- 遠山郷の郷土食:二度芋(じゃがいも)を使った田楽など、山里の素朴な味
- 下栗の里のビューポイント併設施設:軽食や特産品を扱う立ち寄り拠点
- かぐらの湯(周辺):遠山郷にある温泉施設で走行の疲れを癒せる
- しらびそ高原の山荘:高原に建つ宿泊・休憩拠点
ベストシーズンと服装
新緑から紅葉まで楽しめる6〜10月がベストシーズンです。標高が高いため平地との気温差が大きく、真夏でも高原は肌寒く感じられます。防寒インナーやウインドブレーカーは必携で、山の天気は急変しやすいためレインウェアも忘れずに。冬季は道路が閉鎖されるため、訪問時期には注意が必要です。
走行時の注意点
- 狭隘・急勾配の山岳路が続く。対向車とのすれ違いや落石に十分注意する
- 冬季は閉鎖される。加えて落石・土砂崩れによる通行止めが変動するため、訪問前に最新の道路情報を必ず確認する
- ルート上に給油拠点がほぼない。飯田市街で満タンにしておく
- 携帯電話の電波が届きにくい区間がある。単独走行時はとくに慎重に
周辺ルートとの組み合わせ
飯田・伊那谷を起点に北上すれば、乗鞍・木曽方面の高原ルートへとつながります。標高2,700m超の雲上へ登る乗鞍スカイライン(乗鞍スカイライン)や、木曽御嶽山の裾野に広がる開田高原(開田高原)と組み合わせれば、中央・南アルプスの絶景を存分に味わう信州の高原ツーリングが組み立てられます。